2009年3月19日木曜日

外国人犯罪と被害総額

東亜備忘録さんを見てて、ふと思いついたので調べてみました。

東亜備忘録 2009年03月19日

毎日のように特定アジア方面からの外国人による巨額犯罪ニュースが出てきます。
で、そんなに外国人犯罪は(額的に)多いものか?というのが疑問点。

http://www.npa.go.jp/sosikihanzai/kokusaisousa/kokusai2/2.pdf

「来日」外国人のみですが、平成18年の総被害額は、約82億円だそうです。
これが日本の犯罪被害総額のどの程度を占めているのでしょう?

http://hakusyo1.moj.go.jp/jp/54/image/image/h005001003001h.jpg

平成18年の被害総額は2458億だそうです。
外国人被害は、この3%超を占めていますね。多いでしょうか?少ないでしょうか?

さて、ここで一つ罠があります。
外国人犯罪と確定するのは、「検挙」された時なわけです。
被害にあったというだけでは、犯人が誰か判らないわけですからね。

よって、認知された被害総額と、検挙された被害額を比べるのはフェアではありません。

http://www.npa.go.jp/toukei/keiji24/excel_file/H18_052.xls

検挙された被害額、というのは(ちょっと自信無いですが)被害回復額に相当すると思われます。
平成18年の被害総額は2458億に対し、回復額は230億しかありませんね・・・。
つまり、「検挙された犯罪被害額のうち、外国人によるものは1/3を占める」ということになってしまいます。

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ちょっと自信の無い「被害回復額」ですが、ここでは検挙件数と金額と結びつけて使われていますので、私の理解で間違ってないんでしょうか・・?
http://www.npa.go.jp/toukei/keiji4/hon225.pdf

あと、「外国人犯罪と日本人犯罪とで検挙率が違う」という可能性はありますので、「被害総額(届出)そのもののうち、外国人犯罪によるものが1/3を占める」とは限りません。より多いか少ないかは知りませんが・・・。