2009年9月14日月曜日

選挙の総括から、組織票の意味について

やえちゃんのとこの掲示板に書いたものです。

http://amaochi.sakura.ne.jp/cgi/news2/test/read.cgi/news2/1250007484/155-156

選挙の総括から、組織票の意味について。

まず、今回「も」また、マスメディアに負けた選挙だったと言えるでしょう。
有権者など本当に様々な層からなる日本人の集合体です。
自民支持も、一部には本当にいわゆる悪く言われる酷使様的な人も居たでしょう。
詳細に検討した結果、民主党を問題視して消極的自民支持の人も居たかもしれないし、私などは麻生を見てきての麻生支持だったわけですが・・。
民主支持も、詳細に検討した結果、様々な不安を知りつつも自公政権の問題点のほうを重く見ての消極的民主支持も居たかもしれないし、ただただ格差社会の是正を求めて民主支持の人も居たかもしれません。

ただ、間違いなくある程度の数を占めるのが、マスメディアに乗せられて投票した人です。
郵政選挙で小泉自民党に入れられた票が、その証拠です。
それを愚民と笑うのか?
そうではありません。
世の中、政治について考えたり調べたりするのに向いた人も居れば、そうでない人も居る。
そうでないからといって、人間として劣るものではありません。
むしろ忙しく働く優秀な人が、政治を考えるヒマが無いなんてことはざらにありえます。
ま、その逆がニートなわけですが(笑)

麻生が「日本人の底力を信じる」と言った人々は、今も立派な仕事を成し続けている。
ただ、政治について真剣に考える人は、必ずしも多くを占めはしなかった。
麻生が「有権者のみなさんが政策で選んでくれると信じる」とも言ったが、それがこたびの選挙の結果としては叶わぬこと、本人も知ってなおの言葉だったと思います。

人間、必要に迫られないと勉強なんてしません。

自分の一票なんてものは、世の中に広く薄く降りかかってくるだけですから、自分の仕事のように自分の勉強が自分の稼ぎに直結するのと同じように努力はできません。

で、例外があります。

それは「学校」です。
もちろん学業成績は将来に結びつきますが、そんな漠然とした未来は努力の要因としてはちょっと弱いわけです。
もうひとつの要因は、「みんなで集まってやってるから」です。
学校のみんなが「テストだ~、ヤバい~」と言ってるから勉強するわけです。

そこで「組織票」です。
私はこれまで、「組織票」というのは、組織に益する政治家を当選させるために、組織の人間が「自分の考えを無視して」投票するようなイメージを持っていました。
なんとなくそう思ってる人は少なくないのではないかと思います。
(これ、そう思わせるのが「マスメディアの戦略」だと考えると、筋は通るんですよね)

事実はそんな単純な話ではないわけです。
組織の人間は、組織の中で「勉強」するわけです。

あの創価学会ですら、F票集めのために、単に「公明党よろしく」ではないはずです。
「公明党ってね、××の政策が良くてね・・」とか説明できないと、それに乗って投票する人は少ないだろうし、でなければ信者数に対する公明党の得票数はありえないわけです。
おそらく、学会の会合ではそうした(ある種の)勉強が行われているはずです。
洗脳とどう違うのかは知りませんが。

まして健全な組織であれば。